turning vane

考察や書き残したいもののアーカイブ。二次元とか速いものが多め 個人的かつ趣味の文章です。アフィリエイトブログなどへの転載禁止

興業と真剣勝負

日本シリーズ最終戦でノーヒットノーランを続けていた山井を、岩瀬に交代させた落合監督の采配がずいぶん叩かれていますね。

個人的には「落合だけはガーチ!」という言葉に尽きるのですが、
義理人情で浪花節好きの日本人には許せない采配だというのも理解できます。

この問題の根にあるのは興業重視なのか勝負重視なのかという点に尽きます。
興行的に考えるなら、今日の試合はノーヒットノーランで山井が勝って伝説になるのが一番おいしい展開でした。
新聞の1面的にもおいしいし、テレビの煽りもつけやすい。
ましてやニューヒーロー誕生となると、来年から山井が先発の試合には
人が呼べるかもしれないなんて皮算用はあっという間に出来ます。

しかし落合という監督は興業のことなんてまったく気にしない人でした。
実際、エース同士の対決なんてローテーションは組まないし、勝てるところに確実に勝ちにいくいやらしい野球をやる人です。
この辺勝負に徹する人らしく、玄人好みというか派手さがないというか外連味が
まったく足りませんw
その点うちのどんでんなんて見せ場だけつくって負けていく典型的なおいしい脇役だよなぁ(おっと話がそれた)

興業重視か勝負重視かというのは常にスポーツにつきまとう問題です。
ただ経済状態や文化の爛熟度によって、時代の気分がどちらを要求しているかで成功と失敗が分かれていると思います。
この辺はそのスポーツのお偉いさんが時代に合わせてバランスを調整していけばいいと思ってるんですが、あんまそんな視点の話は聞いたことないね。
ボク自身は興業重視でも勝負重視でも、どっちかで筋が通っていればいいと思います。
実際、勝負重視だと最初に大差がついてそのまんまでまったく盛り上がらなかったり、興業重視でコントロールされるとやたら醒めてしまったりとかありますがそれはそれでありかなーと。
でも興業重視したはずが真剣勝負になってしまった今年のF1という奇跡のシーズンもたまにあるんで、世の中なにが起こるか分からないというかおもしろいよねー。

スポーツのやり方、見方でも民族の成熟度とか時代性が分かるというのも大変おもしろい。
この辺はアメリカンスポーツとヨーロピアンスポーツの差というネタもあるんだけど、これはまたいずれ。
ちなみに日本人はアメリカ人以外でアメリカンスポーツをやれる唯一の民族ですw


さて日本シリーズのこの問題だけの総括をすれば、落合も言い訳なんてせずに「真剣勝負だ」といえばいいのにねぇ。

爪が剥がれた

山井が自信ないから代えてくれと言った

豆が潰れた(TBS落合)

豆ができた(フジ落合)←いまココ

ベツルート
山井「最後は岩瀬さんに投げてほしくて、自分から代わると言いました。」
岩瀬「八回の時点で九回は行くと言われていた。」
落合「正直、続投させたかった。本人、まめをつぶして、それでどうすると
    言ったら交代するとピッチングコーチに言ったらしい。それで岩瀬に交代した。」

CBCでは山井本人が、「本当は投げたい気持ちはありました」



これじゃつけいる隙を与えるだけだよw
こーゆーところが妙に人間っぽいんだからw