turning vane

考察や書き残したいもののアーカイブ。二次元とか速いものが多め 個人的かつ趣味の文章です。アフィリエイトブログなどへの転載禁止

Angel Beats!

Angel Beats!1話から13話まで見た。
間違いなく駄作である。
こんなものを褒めてはいけない。
好き/嫌いではなく、出来が良いか/悪いかで言ったら間違いなく悪い。
むしろ最悪の出来と言ってもいいくらいである。

キャラクター→たっていない。言っていること、やっていることが支離滅裂、無駄に人数が多い
ストーリー→破綻している
設定→到底1人の脚本家が全部書いたとは思えないほど矛盾している
テーマ→人生賛歌と歌っているが、まったくそんな風には思えなかった
ギャグ→基本天丼しかない。3回もやられても食傷するだけ。

褒めるところがあるとすれば、今風の視聴者向けのチューニングで毎回急展開して飽きることがなかった。
ながら世代や、前の週の展開を覚えていない人、深く考えないで見る層には向いているのであろう。
逆に言えばシチュエーションを繋いだだけで、前後の整合性はまったく考えられてなく
ただただ「笑え」「泣け」「感動しろ」と押し付けてくるだけ。

そもそも前の週で転生を否定しておきながら、転生を匂わせるような終わりとかどうなのよ?
10話(ユイ回)もそうだけど、視聴者が望むようなシチュエーションだけ
用意しておけばみんなが勝手に感動すると思って作っている節がある。
視聴者をなめているとしか思えない。
こんな作り方をしているようではJPOPがサビだけを重視した曲を乱発して衰退したようにアニメ業界も衰退するであろう。

4年という制作期間、読売新聞や秋葉原に盛大にだした広告宣伝費。
サンレッド瀬戸の花嫁を成功させた監督に実績は少ないけど確かな実力を秘めたスタジオ。
そして1話あたりの動画が10000枚以上と豪華声優陣。
普通のアニメにはない製作体制である。
ただひとつの失敗は脚本家の信者であるプロデューサーが脚本家の専横を許したこと。
以下のリンクの関係者の発言を読むといかにイカれた製作環境だったか良く分かる。
http://www23.atwiki.jp/aab_sss/pages/28.html
だいたいプロットなしの脚本を13本も書くなんてありえない。
設計図なしで家を作るようなものだ。
そもそもアクション、学園コメディ、恋愛、バンド、シリアスなんて
たくさんの要素をぶちこんだものが成立するわけがない。
普通はどれかに絞ったり切ったりする。
ただの素人としか思えない脚本家である。
ちなみに特番では
「Keyは人を死なせてまた泣かせるんだろ?」ということが、新作を作るたびについて回っていたので、そういう意見に対する1つの答えですね。すでに死んでいればもう殺せないじゃない? という。今度はそのネタはないよって意味も込められています。
「みんな死んでいて、生き返ることもない。」
なんてことを言っていたがまったく守られなかった。
死ぬじゃなくて成仏という言葉の言い換えで回避したつもりなら
頭がハッピーであるとしか思えない。

ONE、kanon、AIRなどを好きな方が過去の実績でこの脚本家を持ち上げているが、彼は当時のライターの中でははずれライターだったのである。
アルジャーノンに花束を」をまるパクリしたルートを読んだときの感覚は今でも覚えている。
今でこそkeyのメインライターのようにクレジットされている彼であるが、結果的に初期メンバーで残ったのが彼だっただけで、ブランド維持のために神輿に乗っていたに過ぎない。
ONEやkanonのメインライターであった久弥直樹が原案/脚本をやったsolaというアニメがある。
あれのほうがはるかにONEやkanonのテイストがある。
みんなが好きなkeyってこんな感じじゃないの?
見てみて欲しい。作画は顎がとがってて悪いけど(苦笑)
keyのお話やキャラクターが好きじゃなくて、keyという有名ブランドが好きならば別にいいけどね。

最後にこのアニメを見た僕の感想を書いておく。
最初にAngel Beats!を見た感想
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1454693505&owner_id=353069
からまったくブレなかった。
普通はプロデューサーなり監督なりのてこ入れが入って、適当なテーマを匂わされたり伏線を回収しちゃったりする普通のつまらない話になるものだけれど、この話は最初から最後までクソアニメを貫徹してくれたことに
ある意味敬意を表します。
たぶん二度とできないだろうけどね。