turning vane

考察や書き残したいもののアーカイブ。二次元とか速いものが多め 個人的かつ趣味の文章です。アフィリエイトブログなどへの転載禁止

F1 Grand Prix 2010

2010年のF1シーズンが終わって最終戦まで縺れたワールドチャンピオンが決定しました。

セバスチャン・ベッテル最年少チャンピオンおめでとう
ランキング3位という一番不利なところから逆転は面白かった。
2007年のライコネンもそうだったけど、勝負に出たほうがこういう時は勝てるんだなぁ。

今日の勝負の綾は
・ペトロフがおろし立てのフレッシュエンジン
アロンソがバトンにスタートで抜かれた
・1周目シューマッハのスピン→クラッシュからのタイヤ交換
・ウェーバーのタイヤヒットとタイヤ交換
・ウェーバーをマークするというフェラーリの作戦とタイヤ交換のタイミング
・オプションタイヤは最初タイムが落ち込んだけど、その後ネガティブデグラレーションになる
アロンソの前にフレッシュエンジンのルノーのペトロフがいる
・タイヤ交換したベッテルがルノーのクビサとカムイの前に入れた

てな感じでいろんな要素が絡んでいて面白かったですね。
アロンソもウェーバーもどこか保守的すぎたのが分水嶺だったのかなーと思う。
やはり最後は心理戦で、それが一番おもしろいと。

今年はマシンのキャラクターがはっきり分かれていたのもよかった
・コーナーリングのレッドブル
・直線のマクラーレン
・どれもそこそこのフェラーリ
武器がしっかりあるってのはやはり重要ですな。
最後は上位勢のどのマシンもFダクトやブローンディフューザーあたりの最新デバイスを自分の物にしていてF1の開発速度のおかしさがよくわかった。
ン百億円の金と最新のCFDと風洞が必要なわけだw
そんな中で早いマシンのツボを心得ているエイドリアン・ニューウェイというテクニカルディレクターは本当にすごいと思う。
整備性が悪くてすぐ壊れるマシンだからメカニックにとっては最悪だろうけどw

ベッテルは今年いろいろ経験して強くなったと思う。
特に予選の集中力と後半戦のミスのなさは立派だった。

あとは個人的にはバトンかな。
ウェットのときの決断の早さやイタリアGPでハイダウンフォース仕様をチョイスしたり、タイヤのチョイスを変えたりできるドライバーというのは本当にまれだと思う。
やはり去年チャンピオンを取って一皮むけたんだなと思った。
カーナンバー1は伊達じゃなかったんだね。
同じチームのハミルトンも対照的なキャラクターでよかった。
マシンがイマイチなときでも速さを引き出せるのはすごいと思う。
ただ今年のマクラーレンは後半で開発をいろいろ外したの痛かったねー。
特にブローンディフューザーをなかなかモノに出来なかったことと、マシン特性的にサスペンションが固めなのがいろいろ響いた気がする。

アロンソはチームをまとめる手腕はすごかった。
ただ最後の最後でウェーバーをマークして策におぼれた感じが大きかった。
あとはやっぱ「Fernando is faster than you」だねw
基本的に策を弄しすぎで計算しすぎなんだよ。

ウェーバーはやっぱ最後の失速がなー。
最後まで平常心を保てるのが本当に強いんだということがよくわかった。
やはりチャンピオンを取ったドライバーというのはそれだけで評価されるべきなんだなーと最近学びました。

まだまだいろいろ書きたいことはあるけれど、とりあえず今年のシーズンはおしまい。
あー面白かった。

それからブリヂストンタイヤ14年間F1タイヤの供給お疲れさまでした。
最後もタイヤトラブルがでなくてよかったですね。