turning vane

考察や書き残したいもののアーカイブ。二次元とか速いものが多め 個人的かつ趣味の文章です。アフィリエイトブログなどへの転載禁止

2011年冬アニメ(1Q)感想

まどか★マギカの最終回が放送されて1月開始のアニメが完結したので、
総括というか感想などを書いてみます。

出来がよくて人にお勧めできると思うのはこの4本。
魔法少女まどか★マギカ、IS<インフィニット・ストラトス> 、
お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!放浪息子

もちろん個人的な趣味もありますが、それぞれ持ち味が出ていてよかったと思うところが多い作品です。

◇魔法少女まどか★マギカ
魔法少女モノを再構成したSF。
最後まで丁寧にギミックを仕込んであって、ネタばらしでびっくりさせてくれました
よく考えられた作品だったなー。
しかもまさかの放送延期で視聴者側の期待も上がるという副次的効果もありましたしね。
結末には賛否両論あると思いますが、物語的にはアレしかなかったのかなと思います。
僕はエターナルチャンプエンドだ!とヒャッハーしてましたw
しかしキャラクターものとして考えるとあの終わりはTrueENDであってGoodENDではないんだなと。
キャラクター好きは魔法少女が最後にみんな集まって宇宙のエントロピーをひっくり返すような物語がよかったんだろうなというのは理解できます。
個人的には最後まで物語のギミックというかSFに殉じてくれたのでよかったかなーと思います。
amazonでBDが1〜6位独占とかしていますが、綺麗に話が終わってしまった今、人気が収束するのか、このまま維持するのか個人的には興味があるところです。
2期とかあるのかな?
SF好きにはいいんじゃないですかね。

◇IS<インフィニット・ストラトス
\ちょろい!/でおなじみ。
ある意味まどか★マギカの対極に位置するキャラクター萌えアニメ。
おそらくこの作品で「ブヒる」という言葉が定着したと考えるとこれもマイルストーン的なにかなのかもしれない。
美少女+メカ+ハーレムという男の子の欲望にド真ん中に直球だったのが勝因。
久しくここまで直球な作品はありませんでしたからね。
しかもこの作品はハイスピードラブコメと銘打つだけあってラブのところもハイスピードだったw
普通この手のラブコメというのは、時間と恋愛感情はリニアに相関するものです。しかしこの作品は違う。
図のようにイベントが終了するポイントでとたんに惚れちゃう。

\ちょろい!/


我々はこの現象をこのように呼んでいました。
たしかにこの手の惚れるイベントはお約束だから、キャラクターが葛藤するシーンとかよりは、テンポよくイチャラブイベントに突入して欲しいというのが本音。
それをあっさりとやってのけたことはちょっとびっくりでした。
ラブコメもテンポなんですなー。
もちろんキャラクター(の描写)がかわいいからできる芸当ですよね。
 まぁこんな感じで真面目に分析してみたわけですが、女の子がこんなちょろいわけないじゃん!
でも原作とかBDを買っている俺が一番ちょろいよねw
とにかくちょろい!を楽しんでくださいw


お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!
ちょっとHな思春期ムンムンのお兄ちゃんがヒロインという新しい形のハーレムもの。妹、幼馴染、先輩が自分の性癖を暴露してそれがギャグとして成立する恐るべきラブ?コメディ。
後半がほとんどオリジナルにもかかわらずきちんと走り抜けた愛すべき低予算かつ好きな層にはきちんと突き刺さる良い作品でした。
刀語の元永監督のセンスがいいのと、夢色パティシエールハートキャッチプリキュアに参加した脚本家たちが参加していたのですがオリジナルの話をうまく書き上げていて本当にいい仕事をしたと思います。
かなりアクが強い作品なので好き嫌いが別れると思いますが、バカな作品が見たい人にはお勧め。


放浪息子
志村貴子原作の女の子になりたい男の子と男の子になりたい女の子の思春期もの。
毎回凝ったレイアウトと演出で心情を巧みに表現してました。
監督のあおきえいとシリーズ構成の岡田麿里の持ち味が存分に活かされたいいお話でした。
最後はちゃんと二鳥くんの成長物語になっていたしね。
あとは安那ちゃんと千葉ちゃんがよかった。
キャラクターがそれぞれいい味だしてました。
原作者さんも喜んでいたということでなによりです。
胃が痛い思いをしながら見るにはいいアニメ。


以下覚え書き程度ですが、それぞれ短評など

◇君に届け 2ND SEASON
レベルE
原作の持ち味を生かした良いアニメでした。
なんとも日テレらしい感じがしてたなぁ。

◇これはゾンビですか?
やはりなにか足りないというかユーがフューチャーされるシリアス話だととたんにつまらなくなるのがもったいなかったです。
あとはクソ虫さんがいちいちおいしいところを持って行っていたなぁと。
おかげで日笠キャラがなにか技を使う度に「秘剣ツバメ返し」という単語が頭をよぎるようになりましたw

◇RioーRainbow Gate!
わりと真面目にディーラー勝負をやってて、しかもちゃんと伏線はってあったりとびっくり。
見所は1話に1度かならずあるオールドゲームねたかな

◇フリージング
ちゃんとリョナアニメしてた。しかも掲載誌らしい設定まで込みで(汗)
これが6000枚売れるんだからこの手のファンは不動ですなw

夢喰いメリー
キャラデもよかったしレイアウトも凝っていたんだけど、どーにも話がつまらなくてまったく頭に入らないアニメでした。
しかもISの後なんで、\ちょろい!/とヒートアップした後なのでなおさらつまらなく見えるという・・・
最初から2期をもくろんでいたらしいけど、やめたほうがいいかも・・・

ドラゴンクライシス!
なんとも普通の話とキャラクターでもう一声パンチがいると思うんだけどねぇ。さすがに釘宮だけではちょっと・・・
なぜか日テレで再放送がはじまってびっくり。
あと余談だけど、これのOPのインモラリストはよく声優に歌わせる気になったなぁと思うくらいのテクニカルな曲でした。
PVといいなんでこんなに攻めているの?w

スーパーロボット大戦ジ・インスペクター
スパロボファンだったら楽しめたみたい
とにかくピンチになる→かっこいい音楽→新型が必殺技を披露
それだけで2クールやっていた気がする。

GOSICK
2クールなのでまだ継続中。
ヴィクトリカちゃんぺろぺろ

STAR DRIVER 輝きのタクト
綺羅星!
2クールもので無事終了
最後までキャラものの立ち位置を変えずにつっぱしってくれた。
最終回のロボ作画はありとあらゆるところから原画さんをひっぱってきたんだなと分るくらいすごい&懐かしい感じだった。
個人的にはヘッドに感情移入しながら見てしまった。
もう僕もクズな大人なのねw


で、最後にこの作品のことだけは書いておかなければならない。
フラクタル
去年Angel Beats!を見たときに今後5年はこれを超えるクソアニメはでないだろうと言っていたらあっさりと出てしまったクソアニメ。

どちらもキャラが立っていない、設定はgdgd、ストーリーらしきものはあるけど行き当たりばったりといった共通点があるのですが、最大の差はAB!は脚本家がアレだったけど監督がちゃんとプロの仕事をしていたということです。

フラクタルハルヒの演出で有名な山本寛監督が「日本のアニメ界を憂う」だの「これが失敗したら監督は引退する」というお題目を唱えてはじまったものの、その内実は監督と原案者の場外乱闘や、ネットで評判が悪いと見るや作品内で視聴者をバカにする内容にするなどおよそプロが作る内容とはいえないものでした。
京アニから「監督の域に達していない」と言われてらき★すたの監督を降板させられたわけですが、むべなるかなという感じ。
そしてDVD発売イベントは500人はいる箱に200人くらいしかはいらないという大変なことに・・・花澤さんにコスプレまでさせたというのにねぇ。

>本当は座席抽選だったのに人が少なすぎるからフリーに
>ステージでは東だのやらおんだのネタにして自虐しまくるヤマカン
>それを止める画伯
>衣装の可愛さを褒めあって場を取り繕う声優陣

>そんな地獄のようなイベント

当然の結末ですな。
とにかく人を不快にさせる酷いフィルムでした。

まとめ
例年1月始まりのアニメは本数も少なく企画的にも小ぶりなものが多いのですが、このクールはまどか、ISと大ヒット作品が2本もでました。
なにがヒットするか分らないのは面白いですね。

そんな感じで2011年春アニメレビューに続く!